どう見ても、この家にギターのない滅茶苦茶上手いギタリストは【ここはアルペジオ、次はスケール・・・】と微塵も考えずに弾いていることは、この何の不安も感じられない表情からして明らかです。
むしろ逆なのです。【ここはアルペジオ、次はスケール・・・】と、日本人的に一々几帳面に区分けするから却って指が、いえ、その前に指に動けと命令を出す脳ミソが萎縮して指まで必要以上に萎縮してしまうのです。
筆者のスペインでの経験から言いますが、フラメンコをやっている連中、特にジプシー(このギタリストも)は考えると頭の痛くなるタイプが非常に多いのです。むしろ、考えずに行動することがギター、踊り、歌に限らず連中の生活習慣とも言えます。それは結婚やローンでは破綻を来たしますが、芸術には却って良い効果をもたらします。
それでは次回はこのギタリストの真似をして、実際に【ここはアルペジオ、次はスケール・・・】と、日本人的に一々几帳面に区分けせずある曲を弾いてみましょう。楽譜は用意します。おそらく読者が皆知っている曲です。
0 件のコメント:
コメントを投稿