2013-04-09

548 アルペジオもスケールもラスゲアードも全部同じ表情で普段着モードなフラメンコギタリスト(3) 08-04-2013(火)

 前々回Melchor de Cordobaの動画を見ながら、右手の指をそのテクニック別に細かく分類してみました。前回は同じ動画を見ながら、Melchor de Cordobaの顔だけを見ました。


 どう見ても、この家にギターのない滅茶苦茶上手いギタリストは【ここはアルペジオ、次はスケール・・・】と微塵も考えずに弾いていることは、この何の不安も感じられない表情からして明らかです。
 それほど普段から練習している証拠だろうとすぐに考えるのは真面目な日本人の悪い癖です。練習した者が必ずしも上手くなるのではないことは、幸か不幸かこの家にギターのない滅茶苦茶上手いギタリストが証明して余りあります。
 むしろ逆なのです。【ここはアルペジオ、次はスケール・・・】と、日本人的に一々几帳面に区分けするから却って指が、いえ、その前に指に動けと命令を出す脳ミソが萎縮して指まで必要以上に萎縮してしまうのです。
 筆者のスペインでの経験から言いますが、フラメンコをやっている連中、特にジプシー(このギタリストも)は考えると頭の痛くなるタイプが非常に多いのです。むしろ、考えずに行動することがギター、踊り、歌に限らず連中の生活習慣とも言えます。それは結婚やローンでは破綻を来たしますが、芸術には却って良い効果をもたらします。
 それでは次回はこのギタリストの真似をして、実際に【ここはアルペジオ、次はスケール・・・】と、日本人的に一々几帳面に区分けせずある曲を弾いてみましょう。楽譜は用意します。おそらく読者が皆知っている曲です。

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