2013-02-05

540 箸の様にギターの様に 05-02-2013(火)

 家にギターがなく、練習時間ほぼゼロのこの筆者の知り合いのフラメンコギタリストMelchor de Cordobaが何故こんなにまで弾けるのか考えています。



     ま、ある意味スペインギター週間コルムナのテーマにふさわしい人選と言えます。筆者の目指すところもまた、現代人は勉強に仕事に時間がないのだから、如何になるべくギターを弾かずにギター上達するかをその目的としているからです。初期~中期のコルムナバックナンバーを読んでいただければ分かります。
 さて、読者は2週間海外旅行で箸を使わなかったからと言って、帰国して箸を使う練習をしてからご飯を食べるでしょうか? それどころか、日本人なら一年後でもいきなり箸を持って何の不安も感じません。
  同様の心理で、スペイン人、特にジプシーのギタリストは今からギターを持ってギターを弾こうと言う、何か特別な事をし様と言うモードに入りません。全くの普段着モードだと臭って来ます。
 だからこのギタリストは日本人が何の不安も感じず普段着モードで箸を自由自在に使う如く、何の不安も感じず自由自在に弾くのです。いえ、日本人が食べている時に箸を使っていることすら意識していない様に、このギタリストもギターを弾いている意識さえ希薄な感じがします。
 それはこのギタリストの指ではなく、何食わぬ演奏中の顔を見れば伺えます。もう一度ご覧下さい。箸も指も勝手に動いているのが分かるでしょうか?

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