2012-05-28

496 グラナダでロシア人ギタリスト 29-05-2011(火)

グラナダ市在住新進気鋭のギター製作家フランシスコ・アルバ氏のところに2年に一度ほど知り合いのロシア人ギタリストが尋ねて来るそうです。
筆者はまだ会ったことはありませんが、名前はGrisha Goryachev確かにロシア人みたいな苗字ですが、初対面でいきなり張ったばかりの新しい④弦を左手一本でぶった切られたそうです!? しかも交換しても、交換しても3本連続同じ様に左手一本でぶった切る。
アルバ氏はこりゃ常人並のフレットの角度じゃいかんと冷や汗をかきながら、咄嗟の判断でフレットの丸味をヤスリで調整したところ切れなくなったそうです。
左手だけの練習のことです。それだけの力が④弦に加わったからこそ切れてしまった訳ですが、だからと言って本人がバカ力を込めて押さえたり、力任せにスラーやハンマリングしている訳ではありません。名人達人は最小の力で最大の効果を上げることを知っています。
証拠はこの涼しい顔の演奏。いえ、涼しい顔だけなら幼少期の演奏の方が年期が入っています!?
 確かに外国人故にフラメンコの味が今一スペインぽくないかも知れませんが、そんな批判を黙らせるスーパーテクニックですね。参りました。

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