2012-05-15

494 ギターは足で弾くアンドレス・セゴビア(6) 15-05-2011(火)

昔どこかのギターコンクールの論評に、誰それは演奏中足を踏んで見苦しい、とか書いてありました。現代ギター誌でしょうね。
確かに舞台マナーは必要かも知れませんが、そんなこと言われたらフラメンコギターリストは天下のパコ・デ・ルシア(2:54~)を初め、皆見苦しいことになります。
フラメンコギターならリズムに乗れば、そして、クラシックギターなら調べに乗れば、人はその才能ほどに足に限らず体が動いて来る方がむしろ自然じゃないでしょうか?
筆者は中3の時ブラスバンド部の部長で、最後の方はタクトを振ることもありました。
当時子供心にオーケストラの指揮者や、ピアニストなど、体を揺り動かすのはオーバージェスチャーだと思い込んでいましたので、格好付けずに腕だけ動かそうと思っていました。
しかし、こちらに来てフラメンコギターに触れて気付きましたが、あれは格好付けているのでも、オーバージェスチャーでも何でもなく、乗れば体が勝手に動いてしまうのですね。またそう言う時の方がいい演奏になっていることは言うまでもありません。
乗っている時にはフラメンコギタリストの足は勝手に動く・・・。そんなフラメンコの土地に生まれた20世紀最高のクラシックギタリスト、アンドレス・セゴビアは上手く弾けるなら足で弾いても良いと言ったのかも知れませんね。


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