2011-11-07

494 11月20日のスペイン総選挙でまずイタリア 09-11-2011(火)

 槍玉のことです。
 南欧ぐうたら同盟の格付けからすれば『ギリシャ⇒ポルトガル⇒スペイン⇒イタリア』の順なのですが、まず説明不要のギリシャはご存知の通り。とっくの昔にポシャったポルトガルの国際ニュースが皆無なのはそれだけ経済規模が小さな証拠(コルムナ466)。
 誰もが次はスペインと思った矢先、スペイン社会党(PSOE)政権は来年春の予定だった総選挙を今月11月20日に前倒し・・・しなければ間違いなくこの秋スペインがデフォルトの危機に晒される番だったとは真しやかな社説やニュース。堂々と言われてはいませんが、控えめにも言われてはいません。
 さすがに政治家は頭いいですね。ポシャる前に解散前倒し総選挙とは技有り有効の延命処置です。突進して来た闘牛の牛をスペインが寸前で交したら、そこに順番待ちをしていたイタリアが居て、もろデフォルト危機のカウンターパンチが顔面を掠めたイタリアが最近ギリシャと並んで国際ニュースをお騒がせしている訳です。
 アンケートに拠れば(スペイン経済をここまで地に落としたのは自らもいい気になってバブルに浮かれて乗ったスペイン国民自身ではなく、総てこいつらのせいだと思っている)現与党社会党(PSOE)の大敗と現野党第一党の大衆党(PP)の圧勝だそうです。焦点はむしろPSOEがどこまでPPの単独過半数を阻むかに絞られています。後12日。

 私達は真理に逆らっては何も出来ず、真理のためなら何でも出来るのです。-----或る昔の偉い人

 後12日で政権交代。それに続くご祝儀期間が延命措置有効期間かも知れません。おまけの痛みが一時緩和するクリスマスのバカ騒ぎにクリスマスドリームジャンボ宝くじの幻影が消える正月明けに正念場が始まりそうです。
 その正念場が一般病棟なら退院の希望はありますが、何党が政権を取ろうが、ICUならどんな名医でも命の保障はありません。
 確かに今まで経済危機と言われるものは何度もありましたが、今回はICUの気がします。ICUなら仮に蘇生しても後遺症は残るでしょうね。植物人間ギリシャよりましかも知れませんが・・・。
 好き勝手にやって来たのに結果は正反対の袋小路。真理と見えたのは実は自らの欲で、真理に逆らった結果が今日の世界的な財政破綻危機かも知れません。
 
    

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