2011-10-17

491 仕事やっても仕事したがらないデモ 18-10-2011(火)

 今月初頭にアメリカで貧困者のデモがあったので、実はスペインでは5月15日とっくの昔にあったとコルムナしようと思っていたら(元祖はギリシャでしょうけど)、いつの間にか世界に拡がり、15日土曜日は東京台湾でも、そして、スペインを初めヨーロッパ各地にも波及。スペインでも全国60の都市で。そして、筆者の地元南スペイングラナダ市でも夕方からデモがありました。
 筆者は醒めた目で見ていましたが、それでも『以前はフランコ!! 今は銀行!!』のコールは面白いなと思いながら聞いていました。以前は独裁者フランコに支配されたスペイン国民も今は銀行に支配されていると言う意味ですが、ファシズムから資本主義へ移行した近代スペインの歴史そのものを見事に大便しているだけのブラックジョークじゃないですか?
 要するに被支配者層が支配者層に反旗を翻している図式です。確かに世界的不景気で仕事のない一般庶民は大変ですし、それが今回の表向きのデモの大義名分ですが、筆者の予想通りデモ隊の内の相当数はヒッピーかその同類項風情。つまり、仕事があっても意地でも仕事をしたくない連中が仕事をくれとデモで騒いでいる訳です。
 そう言えば昔読んだ筆者より一世代上のアメリカ人の体験談を思い出しました。青年期にベトナム戦争反対のデモに参加したところ、結局酒や麻薬に浸り切った参加者のモラルの低さはベトナム戦争以下だったそうです。この図式もまた40年経った今も大して変わっちゃいないのでしょう。

 人が変わらなければ社会は変わらない。-----或る昔の偉い人

 じゃあ、仕事が万人に行き渡ってそこそこの生活が出来たら社会は良くなるのか?
 政治でもなく、社会保障制度でもなく、人こそが変わらなければ社会は決して変わることはないとすれば、社会はその構成員一人一人の人間の質ほどに良くも悪くも変わって行くだけの話。単純明快な理屈です。
 デモで騒いで社会が良く変わるんだったら、ある意味人間社会はとっくの昔に良くなっている筈ですが、有史以来この方人間様はたまにはいいこともやるが、総じてアホなことが過半数の歴史を繰り返して来たその結果は結局気合の入ってない垂れ下がった蚊取り線香みたいな負のスパイラルの一途ではなかったでしょうか?
 そして、落ちるところまで落ちたその時、何か世界的な良くないことが起きる・・・。そんな前夜に我々は生きているのかも知れません。そんなことを予表させる今回のデモなんでしょうかね?

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