2011-07-18

479 ラジオから学ぶ正しい家庭 19-07-2011(火)

 筆者はくだらない番組の洪水みたいなテレビは見ません。4、5年前から見てはいませんでしたが、スペインは1年ほど前、既に地デジ完全移行。これを期に古いテレビは捨てました。
 その分ラジオは聴きます。とは言え、気が向いた時に日に3、4回毎時のニュースを聴くだけなのですが・・・。
 先週ニュースに付随するニュース解説か何かで聞いた次の一句が印象に残りました。
 家を建てるとは家ではなく、家庭を建て上げること。
 バブル崩壊に伴うローン倒れ、差し押さえの多いスペインの世相を反映したニュース解説か何かでしたが、バブル大国スペインの割には事の本質を衝いたまともなコメントじゃないかと思いましたね。

 人は天から与えられるのでなければ、何も受けることは出来ない。-----或る昔の偉い人 

 住居の本質は人が住むこと。そして、そこに家族が住んで家庭を築くこと。つまり、銀行に借金してまでいい家に住みたい、転売して売ろうと思った不純な動機の時点で事の本質を激しく踏み外しています。
 ボタンの掛け違えと同じで、それ以降のボタンをどんなに真面目に誠実に、或いは謙遜にさえ掛け続けたとしても、全体の着こなしがぎこちないことは避けられません。それ以降のボタンの問題ではないのです。
 人もまた人生が上手く行かない時、掛け違えたボタンまで遡らなければ、真に人生をリセットすることは出来ないのかも知れません。
 それでも住宅ローンに関しては首が回らなくなってからでは遅過ぎると言えます。
 それは国レベルでも言えるから怖いギリシャかな(筆者)。
 対岸の火事どころではないかなスペイン(筆者)。
 それに引き換え、本気で尻に火が点いたか、先週末の意外と早いイタリアの対応には正直驚きました。裏を返せばイタリアの経済状態はそれほど悪いと言うことでしょう。
 皆受け様受け様と自らの強欲で中身のない風船を膨らませて弾けて、急激にしぼみ始めてあちこちガタが来ているのが今の世界経済かも知れません。
 ローン倒れの人もローン完済マイホームの人さえも、建物自体の金銭的処置ではなく、その中の家族家庭が如何に人として建て上げられているかの礎石に注意しなければ、気が付けば崩れ落ちて何も受けてはいなかった事態に人生陥ることは国と時代を問わないかも知れませんね。

0 件のコメント: