2011-07-04

451 ある所にはあるもんじゃ!? 05-07-2011(火)

 先週末うちの量産ギターを依頼しているPrudencio Saez社長が遊びに来ました。製作所の夏休みまでまだ1ヶ月ありますが、スペイン南部の得意先を回っているとのことでした。
 別の都市のギター専門店を訪れた時のこと。偶然あるお爺さんが古めかしいカビの生えた様なギターケースを持って入って来たそうです。
 糸巻きが古うて動かん。新しいのと換えてくれや。
 そこで店の主人がギターを見てみると、何と1862年のAntonio de Torres(アントニオ・デ・トーレス:1817~1892)!! 近代ギターの開祖。ギター界のスタラジバリウス。それまでか細い音しか出なかったマイナー楽器ギターを現在の形にした大製作家。
 いくら同じスペインとは言え、こんなものがポ~ンと目の前に出て来るか、と思わず眼を疑ったPrudencio Saez社長と店の主人。材質はハカランダで製作番号は22と書いてあったそうです。
 ところが、この爺さんはAntonio de Torres言うて誰や!? 
 無邪気は時としてバチ当りかも知れませんね。いや~、筆者も見たかったです。

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