2011-01-10

429 ギタ-と理学療法士 11-01-2011(火)

 先週理学療法士の男性と話をする機会がありました。ギタ-も弾く人なので、少しためになることを教えてもらいました。
 まず、誰でもいつの間にか無意識の内に右の肩だけ上がってしまったりすることがあります。それは人間の筋肉には自律性(とかそんな医学用語を使っていた)があり、つまり、常に脳からの指令に従うのではなく、勝手に作動する性質も持ち合わせているそうです。
 例えば、筆者はペンを持つとそれだけで右腕に必要以上に力が入るのが分かります。そこで力を抜こう抜こうとする、つまり、脳から右腕に力を抜けと命令が行く筈なのですが、筆者の脳がおかしいのか、腕がおかしいのか、何故か力は上手く抜けてはくれません。
 そこで、この場合腕から力を抜く秘訣は何でしょう、先生? それは腕のこと忘れることだよ!?
 一見無責任な答えの様で、ギタ-を弾く筆者には当を得た答えであることがすぐにピ~ンと来ました。
 アルペジオを弾きながら段々腕が力んで音が小さくなって来た。力むなと脳が命令しても急に力が抜ける訳じゃない・・・。そこで、力まず弾くコツは指のこと一切忘れること。人間忘れた所に力は入らないことになっているのです。それには演奏中指のことは忘れて歌心に興じていること、この曲を如何に歌わせるかに神経を集中すること。そしたら、忘れられた指は力むことなく最小の力で最大の音を奏でていますよ・・・。
 以前確かにギタ-は如何に指で弾かないか、結局最後は指ではなく歌心に帰着することをコルムナしましたね。そんなことを再確認したこの理学療法士さんとの会話でした。

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