2010-11-29

449 ないかも知れないスペインの年金 30-11-2010(火)

 最近また少し円高ユ-ロ安になって来たと思ったら、南ヨ-ロッパぐうたら同盟(ギリシャ&スペイン&イタリア&ポルトガル)+1のアイルランドが第2のギリシャ状態で経済破綻。予定通りのシナリオなので驚きはしませんでしたが、EUとIMFから850億ユ-ロ(×111で円に換算)緊急融資を受け、来年早々国会で予算が議決され次第前倒し総選挙の予定だそうです。
 当然タダじゃ金貸してはくれません。あれこれ国家予算カットに増税は決定的。どこかの新聞に書いてありましたが、多過ぎる公務員を25000人解雇して消費税値上げにあれやこれや。そして、年金も目減り!? 国民は当然猛反発。早くも多くの25才以下の若者は本気で移民を考え始めているとか。
 ギリシャやこのアイルランドは一体年金をどうするんだろうかと人事みたいに心配している余裕がないのがポルトガルとスペイン。この順番で白旗を揚げると言うのが大筋の見方。おまけに今回主に金を出すドイツはアイルランド経済破綻の余波が広がらないために今回は融資したが、次回から他国に回す金はないと早くも牽制球は昨日の新聞の国際欄。
 と言う訳で、日本もかも知れませんが、スペインも、いえ、筆者の年金もヤバイことに。ましてや現在65才定年を67才まで働かせるのがスペイン政府の魂胆らしいのですが、今現在こんなんで、筆者がその歳になった頃財源があるかどうかは甚だ疑わしきは罰せず。罰せられるのは年金を掛けた方だったりして!? おまけにアルコ-ルと薬で頭のイカれているこの国の多くの青少年達が働きたくなさそうな顔をしているのが何より致命的です。

 受けるより与える方が幸いである。-----或る昔の偉い人

 そんな中、先週末母校の大学のスペイン科の年に一度の同窓会会報が郵便で届きました。筆者もたくさんの授業を受けた引退教授がガンで昨年12月亡くなっていました。退官して僅か3年間年金をもらっただけでした。
 人生は起承転結の小説みたいなもの。我々はいくら唯我独尊風を吹かせてみたところで、結局好むと好まざるとに拘らず周囲から見られて読まれているのが人生なのです。
 見られて読まれる感動小説の秘訣は? 年金に限らず、何かしらもらっている内は誰にも感動を与えることは出来ません。いくら与えたかこそ人の心に残る小説です。
 少しだけこの会報の寄稿されたこの亡くなった引退教授の最後のゼミ生の追悼文の一部を抜粋しておきます。 
 律儀な方で、ゼミの最後にゼミ生から退職祝いをお贈りした際には、一人ひとりに丁寧意にお礼の手紙を下さいました。
 先生3年しか年金もらわんかったん・・・、とか書いたらバチ当りでしょうね!?

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