2010-08-30

436 アメリカの第三世界の構図 31-08-2010(火)

 先日のスペインの新聞の国際欄記事より。
 今日多くのアメリカの若者はベ-ト-ベンは犬の名前で、ミケランジェロはネットウィルスだと思っている。
 これを読んでもう25年前のテキ屋家業時代のある日の出来事を思い出しました。筆者は闘牛とフラメンコのポスタ-に客の目の前でスタンプで名前を入れる露天商をやっていました。今思えばビザも何もないのに良くこんなことを2年間も街のど真ん中でやることが出来たものです。街でギタ-を弾いて金をもらって乞食の真似もしました。それが今ではグラナダ市役所横5m(窓越し)の一等地で偉そうに日本語情報センタ-とかやっているのですから、人生は大河ドラマです。
 その筆者の屋台にやって来たアメリカ人の学生数人。うち一人が東洋系の顔立ちで、筆者のつたない英語で訊けば、お母さんがアメリカ人で、日本人のお父さんは沖縄の近くの島の出身だとか。ところが、その島の名前が思い出せない。石垣島? 与論島? 奄美大島? 違う~!? しばらく考えてから、あ、思い出した、Its 九州!? 
 そうか、九州は島か。と認識を新たにした若き日の筆者であった。
 しかし、これは今思えば古き良き時代と笑い飛ばせますが、本気でベ-ト-ベンが犬の名前じゃアメリカも第三世界化ですね。青少年のおつむが第三世界化して第三世界化しない国家社会もありません。要は政治形態や教育システムではなく、その構成員である国民、特に青少年の人間としてのレベルこそ社会国家を決定付けます。やはり、Yes we can.と自己催眠を掛けるだけで世の中良くなるほど人生は甘くなかったのです。

 愚かな者には、その愚かさに従って答えるな。あなたも彼と同じ様にならないためだ。愚かな者には、その愚かさに従って答えよ。そうすれば彼は、自分を知恵のある者と思わないだろう。-----或る昔の偉い人

 そう言えば、昔日本語情報センタ-にやって来た筆者と同郷の旅行者の言うには、県外から来た知り合いが坊ちゃんスタジアムと聞いて名前がおかしいと笑うとか。日本人のくせに夏目漱石もその代表作が坊ちゃんであることも知らず、ただただ漫才みたいな名前だと本気で笑う日本人!? これじゃ日本人のおつむも第三世界化して、美しい日本があっと言う間に化石になってしまった訳です。
 おかしいのはテメ~の方だと気付かないのがおかしい人の特徴であることに国境はない様です。そして、おかしな連中が過半数を占めれば政治家は尻尾を振っておかしなことまで合法化され、更に気違いの上塗りになったのが21世紀早々世紀末の現代社会だとすれば、そんな事件が毎日の様に起きてはいないでしょうか?
 もしかして、己を知らない人間の集団が第三世界の広義の定義かも知れませんね。

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