2010-05-10

420 民間療法その3 11-05-2010(火)

 今週は民間療法その1(コルムナ396)その2(先週のコルムナ)と違って筆者自身のことではありません。
 先週金曜日午前中の仕事を終え、歩いて数分のサン・アグスティン市場に買い出しに行くと、約2年振りの知り合いに出くわし、市場内のカフェで先週のスペインで良く使われるトイレや台所のこびり付いた汚れをアンモニアで溶かす強力液体洗浄剤で右肘に出来たイボを溶かした話になりました。
 そしたら、筆者はもう6、7年会っていない共通の知人の話になり、やはり、似た様なことをやったそうです。
 その人は酒とタバコが大好きで、かなり歯が黒ずんで黄ばんで汚かったのを筆者も良く覚えています。確かに変人ぽい人でしたが、この知り合いによれば何とこのおかしなおじさんは歯をきれいにし様と筆者が先週使った強力溶解剤を歯ブラシに付けてゴシゴシ!? 歯のエナメル質まで溶かし、唇が腫れ上がったとか!?

 我々は心に抱く思い以外の人間になることは出来ない。-----或る昔の偉い

 なるほど、無い袖が振れないのは金も心に抱く思いも同じこと。我々はそれ以上でもそれ以下でもないのかも知れません。
 もっとも、筆者が知る限り山下清タイプで今は60前のこの変人おじさんはその奇行の割にはいつもにこやかで、手先が器用なこともあり、周囲からはちょっとした台所や電気器具の修理を頼まれることも多い重宝される人間でもあります。つまり、人畜無害どころか一歩進んで立派に人様のために役立つ人なのです。
 傷付けるのは自分の体だけ、と言うところにこの変人おじさんの心に抱く思いが良く表れてゆかしい限りです。

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