2009-08-10

357 実例、古いギタ-は良いギタ- 11-08-2009(火)

 先々週筆者は製作家のフランシスコ・サンチェス氏に会いに半日遠足でセビ-ジャ県の田舎町エステパまで行って来ました。その様子はスペイン週間コルムナでもご紹介した通りです。
 修理に出していたアベバイと言う木材のクラシックギタ-を引き取りに行って来ました。修理とは言え、指板の両側に自然に出て来た金属製のフレットを削るだけのごく簡単なものだったのですが、何せ170Km離れていますので、中々お互いの都合も付かず、つい半年が経ってしまっていたと言う訳です。
 このギタ-ですが、驚きました。誰かが弾いていた訳でもないのに(ギタ-は弾くほど音が良くなる)、凄い音量にすきっとした清涼感のある音色。しかも、どれだけガンガンやっても息切れしない粘り腰。見違える様な変貌振りに驚きました。
 正直、入手した当初は今一かなと思ったほどの出来でしたが、ここでもまたギタ-はビジネス的にみれば古いほど資本主義社会ではその商品価値を失うが(コルムナ349)、古いほど音色に優る良いギタ-になって行くことが証明されたことになります(同350351)。
 古いとか、ましてや売れ残りと言うと語弊がありますが、ギタ-の経過年数にもっと価値観を見出しても決して損はしない、いや、見出さなければギタ-人生損をする・・・。そんな教訓を再認識した有意義な半日遠足でした。
 このギタ-はまだあります。お問い合わせを歓迎します。

0 件のコメント: