2009-01-12

353 スペインでコマネチの親戚 13-01-2009(火)

 先週土曜日未明グラナダ市郊外のドヤ街で発砲を含む約20人が入り乱れた乱闘騒ぎがあった。対立しているル-マニア人二家族がぶつかったらしい。
 ル-マニアと言えば日本人にはあの10点連発のコマネチ以外は何も思い浮かばないほどどうでもいい国かも知れない。もう随分昔亡命先のアメリカで、まるでお多福風邪にかかったかの如くふくよかになったコマネチをこちらの国際ニュースで見た記憶があるが、ル-マニアは東欧で唯一ラテン系の国でもあり、久し振りにル-マニアが世界中で国際ニュ-スになったあのチャウチェスク騒動の時も(1989年)、結構スペイン語と似た言語であったことを筆者も良く覚えている。あれなら旅行に行ってもチンプンカンプンと言うことはなさそうだ。
 要するに、あの時以来共産主義が崩壊して貧困に喘ぐル-マニア庶民が西ヨ-ロッパ自由主義圏に流れてる訳だ。ここスペインではル-マニア人を見たら泥棒と思え、とほとんど諺になるほど悪いイメ-ジが定着してしまっている。そして、実際諺もどきになるほどの数のル-マニア人がスペインに来ている訳でもあるが、その大半はろくなことをしでかさないのは今回の事件が良く証明している。
 それでも、赤外線の警報装置を外して、エアコンの穴から催眠ガスを流し込んで丸ごと盗んで行く旧ユ-ゴスラビア元軍人のハイテク盗賊集団よりはまだ小悪党だが、スペイン人でさえ仕事がない今日の世界的大不況に加えて社会から疎外されれば、やることはやはり悪事と相場は決まって来る。

 知恵の正しいことはその行いが証明する。-----或る昔の偉い人

 島国日本でさえろくでもない外人が溢れている今の時代。ましてや、陸続きならなお更です。
 しかし、あいつが悪い、こいつのせいだとニュ-スになるのはある意味目先の事件のみ。結果的にこうした事件を引き起こす大きな流れがあるとすれば、それは人類全体の流れが下流に差しかかっているからとは言えないでしょうか?
 川は下流ほど水が汚いのは当たり前。そこで生まれた小魚達にとってはその汚い水がむしろ常識。やることなすこと総て汚い水ベ-ス。当然それに比例する言行(奇行!?)がますます幅を利かせて来ているのが末期ガン現代社会とも言えます。
 そこでふと我に帰って、このままじゃいかん、上流へ行こうとすると、何だお前、付き合い悪いなあ~とかギャ-ギャ-抜かす、流れに身を任せるままの大半の下流の現代魚達。それでも上流に行かなきゃ滝壺に逆落としじゃ、と言うのが今年もまたスペイン週間コルムナのベ-スなのです。
 そう言えば、モントリオ-ルオリンピックの翌年でしたか、コマネチが地元愛知県体育館にやって来ました。観に行かなかったのが心残りですが、確か同じ年の日ソ女子バレ-は観に行きました。日本女子の3-0ストレ-ト勝ち。
 コマネチは筆者と4つ違い。さすがのコマネチももうとんでもないおばさんでしょうね(西洋人は若い頃とはものの見事に変わる!?)。また、あの頃はいつもソ連と金銀を争っていた日本の男女バレ-もすっかり衰退期に入りました。いずれも下流効果でしょうか?
 確かに今後、今回の世界的経済的危機も含めて、ますます人類社会はますます腐臭漂う下流にますます差し掛かります。下流のことなど反面教師として、出来れば流れに逆らって上流に向かいたいものです。

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