2008-08-04

304 良いタッチと良い音は右手各指の独立性から(1) 05-08-2008(火)

 各指の独立性をテ-マにまず左手各指の独立性(コルムナ246~265)、そして、右手各指の独立性(同266~303)と先週まで見て来ました。
 歌心は込めても力は込めないこの右手(左手も)各指の独立性の観点から、今週から右手の良いタッチと良い音についてコルムナして行きましょう。
 さて、どんなに声量表現力共に豊かなソプラノ歌手でもガラガラ声では台無しです。どんな楽器でもそれは同じことでしょう。そこでギタ-の場合、それは取りも直さず右手のタッチの良し悪しの問題だと条件反射的にスリ替えられる様です。タッチが良ければ良い音、タッチが悪ければ悪い音。だから皆さん良いタッチを研究しましょう・・・となります。
 そして、皆理想の爪の形、理想のタッチ(指先の弦への当て方)を捜します・・・。なるほど、理に適っている様ですが、それだけではヒットを打つためにはバットの真っ芯でボ-ルを捕らえなさい。バットの真っ芯でボ-ルを捕えさえすればヒットは打てますよと言っている様なもの。
 以前も書いましたが『基礎とは目に見えないところ。目に見えても人々が注目しない箇所』です。爪も指先も丸見えじゃないですか。と言うことは爪の形や指の弦に当たる角度自体は右手の良いタッチや良い音の本質ではありません。
 ガチガチに緊張してバットの真っ芯にボ-ルが当ってヒットにはなっても、会心の一打とは言えません。こんなタッチのギタ-奏者が多いのではないでしょうか・・・。

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