2008-06-23

324 マジで正義のヒ-ロ- 23-06-2008(火)

 筆者は最近さっぱりテレビを見ない。春先にパソコンのスピ-カ-を購入したはいいが、コンセントがなかったので、それまでの長年のテレビのコンセントを取り外し、そこに差し込んだ。もうこれ以上新しいコンセントもタコ足配線も嫌だったので、それ以来ニュ-スもラジオだけ聴いている。テレビのない生活もいいもんだ。
 そこで一昨日、あるラジオ番組に拠れば、その昔ある人が『俺は働き盛りの大半を世のため人のために尽くして来た。ところが、どうだ。俺が得た物と言えば冷たい世間の非難とお尋ね者の烙印だけだ』と言ったそうである。どんな不当な扱いを受けた慈善家かと思えば、何とアルカポネの言ったことばだそうである。しかも、これは何かの比喩ではなく、マジで思っていたことをマジで言ったとのこと。こうなると度を越したブラックユ-モアだが、筆者はこれを聞いてすぐに同類項の化物が頭に浮かんで来た。
 やや過去の人になった感は否めないが、日本が世界に誇る妖怪株券小僧である。確かに弁護士からここは否認した方が罪は軽くなるなどと言われているのかも知れないが、本人は『皆のために一生懸命やって来たのに。何と言う不当な扱いだ』とマジで思い込んでいる様に筆者には思われる。

 正しい者は悪者の家を見抜く。-----或る昔の偉い人

 それは余りに得意の厚化粧に練達し、遂に醜い地顔を忘れ、厚化粧をマジで地顔と思い込んで私は美人だと自惚れ他を見下すまでに至るキャバレ-の年増の阿婆擦れ女にも例えられます。地顔ではなく厚化粧なのですから、良く考えるまでもなく愚の骨頂なのですが、人事不詳に陥り大言壮語する酔っ払いと同様、確かに人は酒にも自らの醜さにも欲にも酔い潰れれば、自律神経失調症の末期ガン漫才師まで成り下がり得ます。
 その上、いくら妖怪なら人を騙すのが仕事とは言え、『私は美人よ』『俺ほど世のために尽くした奴はいない』『世界一の株価を付ける』などと嘘を嘘とも思わぬ嘘を平然と吐くのですから、悪者の家を見抜く審美眼を持っていなければいとも簡単に妖術に騙されてこちらが人事不詳に陥ります。本人はマジで言っているのですから、確かにこれ以上の迫真の演技もないのでしょうが・・・。
 正しい者は悪者か。見抜くべきは二つに一つなのですからある意味簡単ですが、筋金入りの悪者ほどその悪事に泥酔してマジで正論のゲロを吐くのですから、やはり見抜く眼力がなければそう簡単に見抜けないのが今日の世相かも知れません。ただ、見抜かなければ痛い目をするのは我々です。

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