2008-06-30

299 これが分かればギタ-人生が変わる!? 指遊びでpを踏み込む感触はアルペジオ(12) 01-07-2008(火)

 確かに親指に遠心力を付けるためには振幅を持たせるために弦からある程度の一定距離を置いて打ち込む必要がありますが、アルペジオに限らず実際の演奏ではそんな時間はない様に思えます。しかし、ないからと言って、また以前と同じ様に指弾きでは元の木阿弥です。
 あるかないかやってみましょう。まずはゆっくり弾けば、このところのコルムナで述べて来た如く親指に振幅を持たせる時間的余裕もあります。親指自体の力を使わずに弦から3cm位の位置から遠心力で親指を打ち込んで、ゆっくりアルハンブラの想い出を弾いてみましょう。理屈はアルペジオもトレモロも同じです。この曲を弾いたことのない読者は代わりにどんなアルペジオでもいいですから同様にゆっくり弾いてみて下さい。
 ゆっくりなら親指を少しばかり振りかざして打ち込んではまた戻す時間的余裕はありますね。この間腕の軸がぶれては何にもなりません。腕の軸をぶらさず、腕の軸の回転による遠心力で親指を力まず打ち込むことに拠り更に腕の軸が安定し、親指を打ち込んだその勢いにimaが乗って、imaは勝手にアルペジオ&トレモロしてしまう感触を体験して下さい。
 自らimaでアルペジオ&トレモロしてはいけません。上手い人が良く使う表現ですが、指(ima)が勝手に回る感触は親指を力まず打ち込んでこそなのです。上手い人がそう言う説明をしなくても、それは無意識の内にそう言う弾き方をしているので説明出来ないだけなのです。自分で弾かずに、指に勝手に回ってアルペジオ&トレモロを弾いてもらって下さい。
 来週は段々速くして行きます。果たして今週の様に3cmも助走をつけるだけの時間があるでしょうか?

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