2008-06-16

297 これが分かればギタ-人生が変わる!? 指遊びでpを踏み込む感触はアルペジオ(10) 17-06-2008(火)

pimaのアルペジオは<踏み込んで><おまけ><おまけ><おまけ>の強弱弱弱(先週のコルムナ)。これは良く考えてみれば多くのギタ-奏者の固定概念と全く逆ではないでしょうか? つまり、pimaのアルペジオは当然『弱強強強』じゃないかと言う訳です。因みにこの場合頭の弱には『pなんか一番簡単やないか:pなんかおまけでええわ:それよりimaの練習せんとあきまへん』と言う意味が込められています。アルペジオとはimaの技だと思い込んでいればpは軽視されるのもある意味当然かも知れません。
 しかし、スポーツは足腰、アルペジオは親指の踏み込みなのです(同295)。pを踏み込めば手腕が安定し、imaはそのままpを踏み込んだ勢いに乗せてしまいましょう。 
 ima自体の力ではなく、imaを毎日基礎練習で肉体的に鍛えるのでもなく、imaは全くリラックスしたままpを踏み込んだ勢いに乗せてしまうことです。
 前文の前半と後半では雲泥の差があります。これこそ上手い人と下手な人、これが分かればギタ-人生が変わる分岐点と言ってもいいのです。
 そして、これこそ懸案の右手各指の独立性の秘訣です。このところ右手親指を踏み込むことばかりコルムナしていますが、実は左手、そして、右手各指の独立性についてコルムナ246から延々と続いていると言うのが大きな流れです。メインテ-マは各指の独立性です。右手に入ってからはまずスケールにおけるimaの独立性(同266~275)。次にアルペジオに入り、今に至っている訳なのですが、その結論は親指を踏み込むこと自体ではなく、親指を踏み込む勢いにimaを力まず乗せるからこそima各指に独立性が養われ、アルペジオが自然に上達することにあります。 
 ima各指を筋トレ的に鍛えるからこそ独立性が養われるのではありません。全く逆です。力を抜くからこそ独立性が養われて上達します。これは右手左手のどんな技の場合も同じです。
 アルペジオに限らず右手左手の指がどうもすっきりしない読者の皆さん、そこに力が足らないのではなく、余計な力が入り過ぎなのです。余計な力が入り過ぎなのでギクシャクして各指の独立性が失われ音が出ないのです。振り回さなくても力を抜いてジャストミ-トするだけでシングルヒットにはなります。もちろん、手腕の軸がぶれずにです。そのためにもこのためにもしっかり親指を遠心力で打ち込みましょう、力を抜いて(同294)。

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