2007-12-10

271 歌心なき中国製スペインギタ- 11-12-2007(火)

 筆者は大体毎日お昼が自炊で夜が外食。毎回脂っこいスペイン料理では寿命を縮めるだけだからです。そして、週3日は中華料理屋で夕食です。
 たまにスペイン料理に飽きた日本人旅行者を回していることもあり、ここの中国人の奥さんがいつもス-プや餃子を無料でサ-ビスしてくれます。そこでたまには何か日本の物をお返しにと思い立ち、先日ちょうど日本の実家から小包みを送ってもらう予定があったので、ついでに日本のザ-サイを買ってもらい一緒に送ってもらうことにしました。
 先日やっと着いたと思ったら、四川ザ-サイと日本語の表記ですが原産国中国!? これじゃあ日本の味のお返しにはなりません。ガックシ・・・。さすがは世界の安売り工場中国。一本取られましたが、そう言えばもう20年位前グラナダ市内の知り合いが友人に何かプレゼントを買ったらMade in Japanだったことがあり、皆で笑ったことを思い出します。
 そして、今週はこのザ-サイで思い出した笑いながらも顔が引き攣る現在進行形のスペイン中国友好漫才。何と現在多くのスペインギタ-メ-カ-が中国から丸ごと中国製ギタ-を仕入れて自社製として販売しているのです。本物はラベルだけ!? 日本で有名なスペインのギタ-メ-カ-(複数)もそうです。バカ負けです。今のところ安いシリ-ズだけなのでしょうが、利潤追求第一主義に毒されている以上今後何を中国に委託製作しても不思議ではありません。スペインでは原産国表示もへったくれもありませんし、もちろんスペインギタ-として販売されます。これらがどの程度日本に入って来ているのかは知りませんが・・・。
 ザ-サイなら元々中国のものですが、中国製スペインギタ-とは世も末です。まるでハンドバックや衣類のブランド会社が第三世界で安く作らせてバカ高く売るのと同じではありませんか。
 こうなるとギタ-以前の人間としての問題です。歌心のあるギタ-メ-カ-ならこんなことはしないはずです。悪魔に魂を売ったんじゃないのか!?
 先週の続きはまた来週。 

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